リモートワークに使える場所を紹介|場所ごとのメリットや注意点を解説
リモートワークできる場所は自宅だけではありません。ですから、せっかくなら、自宅以外で作業できる場所も知っておきたいところではないでしょうか。
そこで今回は、リモートワークに使えるおすすめの場所について解説します。
リモートワークで使える場所5選
リモートワークに使える場所は多数あり、多くの選択肢が考えられます。それぞれの場所の特徴をチェックし、自社の業務内容や従業員の職種などに合わせて選択することが、生産性向上などのメリットにつながります。
以下では、リモートワークで使えるおすすめの場所を5つに厳選して紹介します。
1.自宅
リモートワークする際、最初に考えられるのが従業員の自宅です。自宅のスペースを利用して作業環境を構築することになります。自宅なら通勤自体がなくなりますし、適度にリラックスしながら業務に取り組めます。
特に遠方から通勤している従業員にとって自宅でのリモートワークは長い通勤時間をカットできる大きなメリットがありますし、企業側からしても、自宅でのリモートワークを推奨することで、通勤費などのコストを大幅にカットできるメリットがあります。
2.コワーキングスペース
コワーキングスペースとは、複数人が集まって自由に仕事ができるスペースを指します。
さまざまな業種のビジネスパーソンたちが集まることから、ベンチャー企業などが頻繁に利用して人脈を形成しているところも少なくありません。もちろん、ベンチャー以外の企業の利用も多く、法人契約している特定のコワーキングスペースを従業員が自由に利用できる体制を整えている場合があります。
作業に適した机や椅子、安定したインターネット環境などが整っている一方、人の出入りが多いことから、黙々と仕事をする際に若干気が散る可能性がある点はデメリットと言えるでしょう。
3.サテライトオフィス
サテライトオフィスとは、本社やメインのオフィスから離れた場所に設置される小規模なオフィスのことを指します。
通常、従業員がより簡単にアクセスできるような場所に設置されているので通勤時間が短縮され、従業員のワークライフバランスが改善されやすいメリットがあります。
サテライトオフィスには必要な基本機能や設備を備わっていますが、本社のような広範な設備やリソースは持っていないことが一般的です。
4.カフェ
カフェでもリモートワークが可能です。昨今はリモートワークの需要を取り込むために、電源タップなどを設置しているカフェも増えています。Wi-Fiを無料で使える場所も多く、意外にも充実した環境で仕事ができるでしょう。
一方で、コワーキングスペースと同様に、カフェは仕事以外での一般の利用もあるため、人によっては作業がはかどらない場合がある点はデメリットです。
また、あまりに長居することに気が引けてしまい、仕事が中途半端なまま退出することもあるでしょう。
5.リゾート地や海外
昨今ではワーケーション((Workcation)は、「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた造語。仕事と休暇を兼ね備えた新しい働き方を指します)という働き方が登場したこともあり、リゾート地や海外でリモートワークすることも考えられます。
Vacationの言葉が組み込まれている通り、通常の勤務時間を確保しつつ、仕事の合間や前後に観光やリラクゼーションの時間を楽しめる点が最大のメリットです。新しい環境やリラックスした雰囲気が創造性や生産性を高めることもあるでしょう。
しかし、
- インターネットに接続できない場所では実現できないこと
- いつも以上にセキュリティ対策が必要であること
- 宿泊費や移動費など、追加のコストが発生すること
以上を留意しておかなければなりません。
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シーン別リモートワークおすすめの場所
どこでも集中して作業できれば理想ですが、現実はそういうわけにもいきません。業務内容や状況、従業員の性質によってリモートワークに適した場所は異なってきます。
以下では、リモートワークのシーンごとにおすすめの場所を解説します。
高い集中力や徹底したセキュリティ管理が必要な業務なら自宅がおすすめ
リモートワークでとにかく仕事に集中したいのなら、自宅がおすすめです。自分の塩梅で集中するスペースを作れるため、仕事だけをしたいときにはうってつけのスペースになるでしょう。
ただし、プライベートのものが視線に入ると、それだけで集中力が削がれることがありますから、なるべく目の前だけに集中できるよう、仕事に関係ないものを排除した空間の構築がポイントです。
また、機密情報を取り扱うセキュリティ対策の徹底が求められる業務の場合も自宅がおすすめです。自宅なら端末の盗難や紛失、暗号化されていないフリーWi-Fiの使用による情報ののぞき見などが発生しにくいからです。
手軽に場所を変えたいのならコワーキングスペースがおすすめ
「とりあえず働く場所を変えてみたい」といった気分のときには、コワーキングスペースがおすすめです。コワーキングスペースは1日だけの利用も可能な場所が多いため、コストが利用したい時間分の料金だけで済みます。Wi-Fiのほか、ドリンクなどが用意されている場所もあるので、快適な時間を堪能できるでしょう。
気に入ったコワーキングスペースを見つけたら、入会してお得にさまざまなサービスを利用するのも良いですね。
職場に近い環境が理想ならサテライトオフィスがおすすめ
職場のオフィスが理想的な環境である場合は、サテライトオフィスがおすすめです。サテライトオフィスは実際の職場に近い雰囲気の場所が多いため、仕事をするモチベーションを高めやすいです。オフィスの空気でないと仕事モードに入れないという人には、サテライトオフィスを利用した方が良いでしょう。
短時間だけ仕事をするならカフェがおすすめ
短時間だけリモートワークをしたいときには、カフェがおすすめです。カフェは気軽に利用できる点が大きなメリット。その分、長時間の利用は難しいですが、最初から短時間だけと決めていれば、仕事のスペースとして有効活用できます。
ただし、会社が自宅やサテライトオフィス以外でのリモートワークを許可している場合に限ります。端末の盗難や機密情報ののぞき見などから始まる情報漏洩にも注意が必要です。
気分転換を重視するならワーケーションがおすすめ
気分転換をメインに考えるときには、リゾート地や大自然にあるホテルなど、ガラッと環境が変わるワーケーションでのリモートワークがおすすめです。毎日自宅で働き詰めのときには、旅行もかねてリモートワークすることで作業効率が良くなるケースもあるでしょう。
寒暖差がある場所に出向く場合には服装に注意して、体調を崩さないように注意するのもポイントです。
リモートワークでは定期的に場所を変えた方が良い?
リモートワークで良い結果を出し続けるには、定期的に場所を変えることも一つの手です。以下では、リモートワークで定期的に働く場所を変えるメリットを解説します。
場所を変えると新鮮な気持ちで働ける
リモートワークでは同じ場所で仕事を続ける人が多いです。同じ場所での仕事は楽ですが、変わらない風景にうんざりすることもあります。特に在宅勤務ではその傾向が顕著であり、外出頻度が減るため運動不足になり、それが大きなストレスになることも。そのため、定期的に働く場所を変えて、常に新鮮な気持ちを持ち続けることが快適なリモートワークのコツとなるのです。気持ちを新たに仕事と向き合うと、作業効率が向上するケースもあります。
仕事にメリハリをつけられる
定期的に場所を変えてリモートワークすると、仕事にメリハリをつけられます。集中すべきときにはそれに適した場所に移動し、単純作業などの場合はリラックスしやすい場所で働くことで、メリハリの効いた業務対応が可能になるでしょう。
従業員の事情に合わせて場所を変えることも有効
従業員のプライベートに合わせて、リモートワークの場所を変える方法もあります。たとえば、自宅に一人でいられる時間が長いときには、在宅での仕事に集中してもらいます。逆に夏休みなどで自宅に家族がいる時間が長いときには、集中できるようにサテライトオフィスなどに移って仕事をしてもらうことが考えられます。
このように従業員のプライベートに合わせて働く場所を変えられるのは、リモートワークならではの魅力です。従業員ごとに相談して話し合う必要がありますが、その労力に見合うだけの効果を得られるでしょう。
従業員によって最適な場所は変わる
リモートワークで最適な環境は、従業員によって変わります。自宅でじっくりと仕事をするのが得意な人もいれば、コワーキングスペースで人と話しながら仕事をする方が捗る人もいます。そういった従業員ごとの性質を把握し、適切な労働環境をアドバイスすることも、リモートワークを成功させるコツです。
従業員に一律で同じ場所を指定した方がリモートワーク上の管理は楽ですが、それぞれの能力や特性、個性を尊重した働き方の実現という意味では少々物足りません。少しずつ従業員と相談を重ねて、それぞれの環境を構築するのが、リモートワークにおける理想形となるでしょう。
リモートワークで働く場所を変える際のポイント・注意点
リモートワークで働く場所を変えるときには、意識すべきポイントや注意点があります。
事前に把握しておくべきポイントを確認し、トラブルにつながらないように備えましょう。。以下では、リモートワークで働く場所を変える際のポイントと注意点について解説します。
コストがかかりすぎない場所を選ぶ
リモートワークで働く場所を選ぶときには、コスト面を考慮する必要があります。コストがあまりに大きい場所はリモートワークによる事業へのコスト負担が大きくなり、リモートワークの継続が難しくなる可能性があるでしょう。
この点、サテライトオフィスの設置はコストが高くなります。事前に予算を確認し、無理のない範囲で設置を検討することがポイントです。
セキュリティに関するルールを明確に決める
リモートワークで場所を変える際にはセキュリティに関するルールを明確に決めることも重要です。働く場所次第ではセキュリティ面に不安を覚えるケースもあります。たとえば、フリーWi-Fiを使う場合、セキュリティの脆弱性をつかれて情報が第三者に漏洩するリスクがありますし、直接パソコンの画面を覗き見されて重要な情報が流出することも懸念されます。人が多い場所などでリモートワークする際には、デバイスの管理方法やセキュリティ体制について、従業員にきちんと説明する必要があります。
場所を変える際には申請する制度を作る
リモートワークで場所を変える際には、事前に申請するように制度作りを行うのがおすすめです。従業員が自由気ままに働く場所を変えられる状態だと、企業側で管理するのが困難となりますし、どこで働いているのかわからない状態はセキュリティの問題だけでなく、万が一従業員の身に何か起きた場合の対処が遅れる懸念もあります。
リモートワークの際に場所を変えるときには、事前に希望を出して担当者がそれを承認するシステムを構築し、管理体制を万全に整えるのことが重要です。
勤怠管理を見直す
リモートワークでの業務を効率化し、生産性を高めるには、従業員の適切な勤怠管理が必要です。労働時間の把握をはじめ、職務懈怠(いわゆるサボり)や無断残業、かくれ残業を防止する意味でも、リモートワークに適した勤怠管理体制を整えるようにしましょう。
といってもリモートワークでは直接従業員の働きぶりを確認できるわけではありませんから、パソコンやタブレットから出退勤時刻を打刻できたり、業務内容を把握できたりする勤怠管理ツールの導入をおすすめします。
タイムカードでは出社していない以上打刻は物理的に無理ですし、従業員の労働時間を正確に把握できません。
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まとめ
リモートワークは従業員のライフスタイルやライフステージに合わせて柔軟に働けるメリットがありますが、在宅勤務となると、運動不足や孤独感など想像以上に心身に負担をかけることがあります。ですから、事業体制や業務内容、セキュリティ面で問題がなければ、自宅以外の場所でも就業可能とすることもおすすめです。
ただし、自宅やキングスペース、カフェ、どちらであっても実際の働きぶり確認できるわけではありませんから、どのように勤怠管理を行うかについては社内で十分検討し、従業員に説明して理解してもらう必要があるでしょう。
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