テレワークでモチベーションが低下する原因はこの3つ!原因から対応策まで一挙解説!

近年、時間や場所にとらわれない新しいワークスタイルとして注目されているテレワーク。企業と従業員の双方に大きなメリットがあることから、徐々にテレワークを導入する企業が増えていました。しかし、最近では新型コロナウイルス感染拡大の影響でその導入が急速に進みました。
厚生労働省「テレワーク導入率調査」によると、1度目の緊急事態宣言後の2020年4月の都内企業(従業員30人以上)のテレワーク導入率は62.7 %となっており、緊急事態宣言前の3月 (導入率:24.0 %) と比較して大きく増加していることが分かります。緊急事態宣言解除後も依然として50%以上の企業がテレワークを導入しており、再度緊急事態宣言が発令されると60%を超える導入率となっています。
多くの企業やその従業員がテレワークを経験したことで、テレワークのメリットやデメリットが浮き彫りになってきました。
その中でも本記事では、テレワークにおける仕事のモチベーションへの影響に焦点を当て、モチベーションの低下を防ぐ方法について解説していきます。
テレワークはモチベーション低下が起きやすい?
現在、在宅勤務型のテレワークが多く採用されており、通勤の必要が無くなりました。通勤による時間の拘束や心身のストレスから解放され、朝の身支度の時間が短縮されたことでしょう。時間的な余裕が生まれることでワークライフバランスが向上し、仕事のモチベーションに良い影響があると考えられていました。
しかし、2020年6月8日に発表された株式会社emphealの「在宅勤務における健康状態と生産性調査結果」によると、在宅勤務型のテレワーク導入後「モチベーションが増加した」と回答した方は16%に留まり、一方で34%と約2.1倍の方が「モチベーション」が減少したと回答しました。テレワークにおいて、人によってはモチベーションの維持が難しいようです。
テレワークでモチベーションが低下する理由
テレワークでモチベーションが低下してしまう原因は一体何なのでしょうか。
テレワークを実施している方の悩みからその原因を見ていきましょう。以下にテレワークを実施している方が抱えている悩みを一部紹介いたします。
・仕事の全体像がわかりにくくなった
・相手の反応がわかりにくく、評価されていないまたは貢献できていないと感じ不安になる
・コミュニケーションの際に距離や壁を感じる、他愛のない会話がしづらくなった
・孤独を感じる
テレワークでは対面でない分、相手の状況が把握しにくくなります。ちょっとしたやり取りでも時間がかかってしまう、意思疎通がうまくいかないといったことがよくあります。結果として、コミュニケーションを億劫に感じて後回しにするといったケースがあるようです。他者とのコミュニケーションが減り、入る情報量も減ることで仕事の全体像がわからなくなるという状況が起きてしまいます。
また、テレワークではオンライン上でのやり取りになるため、対面よりも相手の感情が読み取りずらいものです。さらに、オンライン上でのやり取りに慣れていない人がほとんどで、必要以上に態度や口調等が硬くなってしまうことがあります。その結果として、相手の反応がわかりにくい、コミュニケーションの際に距離や壁を感じるといったことがあるようです。
以上を踏まえると、テレワークでモチベーションが低下してしまう主な原因は以下の3つであると考えられます。
1. 仕事の全体像がわかりにくくなることによる「仕事の重要性の喪失」
2. 評価されていないと感じることによる「貢献感の喪失」
3. コミュニケーション不足による「孤独感」
テレワークでモチベーションを維持する方法
どうすれば、テレワークにおけるモチベーションの低下を防げるのでしょうか。
前項のテレワークでモチベーションが低下してしまう主な原因3つを踏まえて、本項ではテレワークでモチベーションを維持する方法4つをご紹介いたします。
1. コミュニケーションを頻繁に取る
2. 業務の期日は細分化し、報告を小まめに行う
3. 作業環境を整備する
4. 休憩時間を設ける
従業員のモチベーションの低下は、企業としても見過ごせる問題ではありません。労働生産性の低下やサービス品質の低下につながるだけでなく、新しいサービスを生み出す事も難しくなります。結果として業績の悪化や組織の士気低下、離職率の増加を招くという悪循環に陥る可能性があります。早めに対策を行いましょう。
コミュニケーションを頻繁に取る
人によっては、コミュニケーション不足で孤独を感じてしまうものです。仕事上で孤独感を抱かないために、コミュニケーションを頻繁に取るようにしましょう。チャット機能や通話機能のあるコミュニケーションツールを導入すると効率的です。
これは従業員の業務管理にも効果的です。従業員が間違った方法で仕事を進めてしまうのを防ぐことができ、フォローやアドバイスも適切なタイミングでできるようになります。
また、仕事の全体像や分担箇所の理解を深めることも大切です。自身の仕事の重要性や責任を自覚させることで、仕事のモチベーション低下を防ぐことができます。
業務の期日は細分化し、報告を小まめに行う
テレワークでは、オフィス勤務と比較して業務の過程が見えにくくなります。これは業務の期日や報告までの期間が長ければ長いほど顕著です。管理者側は従業員の業務管理が難しくなり、結果のみで評価せざるをえません。従業員としてもデメリットでしょう。
これを防ぐために、業務の期日は細分化し、報告を小まめに行うようにしましょう。情報共有ツールやタスク管理ツールを導入し、状況に応じてコミュニケーションツールと併用すると効率的です。自身の業務状況を把握してもらい、適宜フィードバックをもらうと良いでしょう。
情報共有ツールを利用すれば、メールボックスを圧迫せず、他のメールに埋もれるといったことも防ぐことができます。さらに、情報共有ツールやタスク管理ツールで他の従業員の業務を可視化すれば、チームで仕事をしているという実感がもてるようになるでしょう。
作業環境を整備する
テレワークにおけるモチベーションの低下を防ぐためには、効率良く業務を行えるストレスの少ない作業環境を整備することも重要です。具体的には、安全かつ安定した通信が可能なネットワークや体に負担をかけない机や椅子を用意すると良いでしょう。
自身の体型に合っていない机や椅子での作業は、「腰痛」「肩こり」といった健康リスクを増加させます。実際に、テレワークが導入されてから健康被害を訴える人が増えてきており、中には重度の症状に悩まされているといった例も報告されています。体に負担をかけない机や椅子の整備に加えて、ストレッチや軽い運動を行うと効果的です。
休憩時間を設ける
テレワークでは管理者の目がない分、ダラダラと長時間仕事をしてしまう傾向にあります。また、「サボっていると思われるのではないか」という不安から長時間作業をしてしまう人もいるようです。
長時間の作業はモチベーション維持や業務効率、心身の健康状態に悪影響なので、小まめに休憩の時間を設けましょう。テレワークではメリハリをつけて仕事を行う必要があり、できるだけオフィス勤務時と同じようなタイムスケジュールで動くと良いでしょう。
テレワークに向いている人
テレワークでもモチベーションを高く維持できる人にはどんな特徴があるのでしょうか。一言で特徴を表すなら、「自分自身で考えながら柔軟に行動できる」人です。
以下に、テレワークに向いている人の特徴を4つまとめました。
1. オンライン上で円滑にコミュニケーションができる
2. 優先順位を付けて計画的に仕事ができる
3. 自己管理ができる
4. 集中できる作業環境が確保できる
あくまでも一例なので参考程度にご覧ください。また、当てはまっていない場合でも、意識的に取り組み改善していくことで、テレワークでも高いモチベーションを維持しながら仕事ができるでしょう。
オンライン上で円滑にコミュニケーションができる
テレワークでは、仕事のやり取りをメールやチャットで行うことになりますが、対面よりも意思疎通が難しくなります。自分の考えや疑問点等を簡潔に言語化し、正確に伝える能力が必要です。メールで長々と文章を書くと相手は読むのが億劫になるのでさけるべきでしょう。
優先順位を付けて計画的に仕事ができる
前述のように、テレワークでは管理者の目がない分、ダラダラと長時間仕事をしてしまう傾向にあります。決められた期日までに終わるように、優先順位を付けて無理のない業務計画を立てる能力が必要です。さらに、業務計画に沿って仕事を進める必要があります。
自己管理ができる
テレワークでは、一人自宅に籠って作業することになります。こういった環境は思っている以上に不安やストレスが溜まり、さらには孤独感を抱きやすくなります。前述のように、健康リスクも高まる可能性があるため、より一層の自己管理能力が必要になります。
集中できる作業環境が確保できる
自宅はもともと仕事をするスペースではないため、気が散って集中できないことがあり、業務効率が落ちてしまいます。特に、勤務時間帯に家族や同居人がいる場合はなおさらのことでしょう。理想は作業部屋の確保ですが、難しいといえます。
しかし、上記に当てはまる場合でもちょっとした工夫で改善することが可能です。以下にその一例をまとめましたのでご参照ください。下記の方法等で改善可能であれば問題ないでしょう。
・耳栓やイヤホンで雑音を防ぐ
・作業デスク周りの整理整頓をする
・目の届く範囲に不要なものは置かない
・勤務中は家族や同居人に静かにしてもらう
カフェやコワーキングスペースを利用する方法もありますが、情報セキュリティの関係上お勧めできません。行う際は必ず会社に許可を取りましょう。
テレワークに向いていない人
逆にテレワークに向いていない人にはどんな特徴があるのでしょうか。前述の通り、テレワークに向いている人の特徴に当てはまらない場合でも、意識的に取り組み改善していく姿勢があれば問題ないと思います。
テレワークに向いていない人の特徴を挙げるとすれば、物事に対して受け身で自主性に欠ける人でしょう。テレワークでは一人自宅で業務を行うため、仕事に対する積極的な姿勢が求められます。テレワークに限った話ではありませんが、指示待ちのような受け身の姿勢は好ましくありません。
モチベーションを保つ保つと言っても、そもそも向いていない人がなんの工夫もなしにテレワークするのが難しいことも事実です。
テレワークに向いている人がしている工夫に関する記事を読めば、テレワークに向いている人、向いていない人の特徴や原因をもっと詳しく知ることができます!ぜひ合わせてチェックしてみてください!
【少しの工夫で仕事できる人に!】テレワークに向いている人の性格や職種、対策を解説!
まとめ
本記事では、テレワークにおける仕事のモチベーションへの影響に焦点を当て、モチベーションの低下を防ぐ方法について解説しました。
テレワークに限らず、高いモチベーションで仕事を続けていくには企業側のサポートも必要ですが、それ以上に従業員の仕事に対する積極的な姿勢が必要不可欠です。
テレワークにおいてモチベーション低下に悩んでいる人やこれからテレワークを始めるという人に本記事のモチベーション維持の方法が参考になれば幸いです。
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