リモートインターンとは?学生・企業から見たメリットとデメリットを解説
新卒向け求人サイトで「リモートインターン」(またはオンラインインターン)という言葉を目にしたことはないでしょうか。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響によりリモートワークを導入する企業が急増する中、学生のインターンもリモートで行う企業が増えてきました。
そこで今回は、リモートインターンの概要、学生側・企業側から見たメリットとデメリットについて解説します。
リモートワークならぬリモートインターンとは?
リモートインターンとは、オンラインで行うインターンシップのことをいいます。
従来のインターンシップは学生が企業に出向くのが一般的でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響やITツールの発達にともない、ほとんどの業務をオンライン上で行うリモートインターン(またはオンラインインターン)を導入する企業が徐々に増えてきました。
現在ではIT系のベンチャー企業や中小企業を中心に、多くの企業で導入されています。
リモートインターンで募集されているのはオンラインで完結しやすい職種が多く、ITエンジニアやWebデザイナー、マーケティング、メディア運営などが代表的な例ですが、一部の企業では営業職や事務職も対象に。
インターン情報サイトで「リモートインターン」または「オンラインインターン」と検索すると意外にも実施企業が多いことに気付くでしょう。
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リモートインターンのメリット
リモ―インターンはほぼオンラインで完結できるプログラムで構成されているため、次のようなメリットがあります。
メリット①地方や海外からも参加できるから身体的・経済的負担が軽減
(学生側)
リモートインターンはオフィスに出勤する必要がないため、インターネット環境が整っていれば全国どこからでも参加できるメリットがあります。
地方在住の学生や海外留学中の学生が在京企業のインターンに参加できるようになれば、場所や交通費などの問題が発生しないので、学生にとっては移動にまつわる身体的・経済的負担が大幅に軽減されます。
(企業側)
また、企業にとっても、遠方で学ぶ優秀な学生を出会う機会が増えたり、インターン受け入れの際のコストを削減できたりするメリットがあります。
メリット②時間を有効活用できる
(学生側)
時間を有効に活用できる点も、リモートインターンのメリットです。
学生にとっては移動時間がないのでフレキシブルに活動でき、学業とも両立しやすいでしょう。
(企業側)
企業から見ても、リモートであればインターンを受け入れることによるさまざまな物理的な準備(場所や備品などの準備)にさほど時間とコストをかけずに済みます。
メリット③新しい働き方を経験でき、課題改善の機会にもなる
(学生側)
リモートインターンは、従来とは違う新しい働き方を早めに経験できるチャンスです。
現在はフルリモート勤務やハイブリット勤務(週数日出勤+リモート)を新卒採用の新入社員にも適用する企業が多くなっていますから、学生時代からリモートで働く機会があれば戸惑うことも少ないでしょう。
(企業側)
企業にとっても、効率的かつわかりやすいオンラインOJTを実施するいい機会になります。
また、リモートインターンを実施することで、今まで見えてこなかったリモートワークの課題に気付き、改善するきっかけとなる場合もあるでしょう。
メリット④複数のインターンに参加できるから学生と企業との出会いが増える
(学生側)
場所と時間の制限が少なくなるため、上手くスケジュールを調整すれば複数のインターンに参加できる点もメリットでしょう。いくつか希望の業界がある場合、そのうち一つをリモートインターンにすれば、参加できるチャンスを逃さずに済みます。
(企業側)
リモートインターンで学生が複数のインターンに参加できるようになれば、必然的に自社の魅力を知ってもらう機会が増えることになります。
メリット⑤自己解決能力が身に付く
(学生側)
リモートインターンに参加しているうちに、簡単なことは自分で調べて答えを見つけようとする自己解決能力が身に付くようになります。
指導役となる社員に対しても質問したいことが正しく伝わるよう、メールやチャットの文面、ビデオ通話での話し方も工夫するようになりますから、コミュニケーションスキルも上達します。。
リモートインターンのデメリット
リモートワークのインターンシップにはたくさんのメリットがありますが、その反面、次のようなデメリットもあります。
デメリット①ITリテラシー学習や事前ガイダンスが必要になる
(学生側)
リモートインターンはオンラインで行われますから、パソコンの基本的な設定や各種ツールの使い方、セキュリティ対策、インターネット環境の構築やメンテナンスといったITリテラシーが求められます。
普段、ほとんどスマホしか使わない場合(学生に多い)は、パソコンと操作とインターネットの接続、セキュリティ対策の3点の基礎知識を一通り学んでおくべきでしょう。
(企業側)
参加学生がスムーズに実務に携われよう、ITリテラシーについて事前にアンケートを取ったり、ガイダンスを実施したりして、スタートの足並みを揃える準備が必要になります。
デメリット②コミュニケーションが取りにくい
(学生側)
リモートインターンはオフラインと比べてどうしてもコミュニケーションが取りにくいため、企業側のOJTが滞ったり、業務についていけなくなったりする学生が出る可能性があります。
(企業側)
採用に力を入れたい企業の場合はコミュニケーション不足により、学生の人柄や能力を見極められず、採用活動に時間がかかってしまうことも考えられるでしょう。
デメリット③社内の雰囲気や企業の魅力がわかりにくい/伝わりづらい
(学生側)
リモートインターンでは普段の社内の雰囲気や社員の働きぶりを直接見られません。
学生にとって、企業の実態を自分の目で確認できないのはデメリットの一つと言えるでしょう。
(企業側)
企業側にとっても、会社の魅力を学生にアピールしづらいというデメリットにつながります。
インターンは業界や業種に対する従来のイメージや偏見といった固定概念を見直してもらう良い機会になりますが、リモート導入によってインターン制度の優れた効果が半減してしまうのはもったいないことです。
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リモートインターンは学生・企業双方にとって大きなチャンス!
就活ルールの変更により、2025年度卒からは企業がインターンを経て知り得た情報を採用に活用できる「採用直結型インターン」が始まります。
企業にとっては優秀な学生を採用する大きなチャンスですし、学生にとっても自身に合う企業や職種で早期に採用を勝ち取れるチャンスになるでしょう
こうした状況を受け、リモートインターンは今後より浸透していく可能性があります。
まとめ
リモートインターンは柔軟な働き方を実現しやすいリモートワークと、採用/雇用のミスマッチを防ぐインターンを組み合わせたものであり、慢性的な人手不足を解決する糸口となる可能性を秘めています。
「柔軟な働き方ができる企業を選びたい学生」と「自社に合う優秀な学生を採用したい企業」の関係がリモートというシステムの中でどのように変わっていくのか、リモートインターンの今後に注目です。
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