【解決法あり】8割の人がテレワークに悩みを持っている事実

【解決法あり】8割の人がテレワークに悩みを持っている事実

「テレワーク=メリットしかない」と思っている方も多いのではないでしょうか。実際にテレワークをしたことのない人にとってはテレワークができる人を羨むはずです。

・家で快適に仕事ができる
・朝ギリギリまで寝ることができる
・会社に通勤する必要がない

しかし、実際はそんなことはありません。ビズヒッツは「テレワークの悩みに関する意識調査」としてテレワークをしている約1,000名ほどの男女に聞いたところ、約8割ほどの人がテレワークに悩みを持っていることがわかりました。
(出典:リモートワーク「悩みがある」は8割)

これは一体どういうことでしょうか。
そこで今回は、そんなテレワークの悩み、そしてその悩みの解決法解説していきます。

テレワークが普及した理由


そもそもなぜ、テレワークが昨今ここまで普及したのでしょうか。その背景を解説していきます。

・労働の基準が変わってきた
・働き方改革の推進
・新型コロナウイルスの流行

労働の基準が変わってきた

昨今の労働の基準は変わってきています。

・給料はそこまで高くてもいいから休みが取れる企業
・福利厚生は充実している企業
・有給がきちんと取れる企業

今までは、企業ブランドや給料の良さで就職活動をしていた若者が、昨今では上記の条件を元に就職活動をしている人が多く見られます。
特に、最近では場所に囚われず、どこでも働ける「ノマドワーカー」という働き方も増え、海外に移住し、パソコン一台あれば働ける環境を望む若者も少なくありません。

働き方改革の推進

政府は2019年から「働き方改革」の推進を行っています。具体的には以下の通りです。

・残業時間を極力無くす
・テレワークが可能な場合はテレワークを推進する
・テレワークが可能な環境を作っていく

特に、電通の事件以来、働き方改革は以前にも増して企業で推進されている状況です。

ある企業では下記のような取り組みが行われています。

・PCのオンオフで勤怠管理
・夜22時以降は会社の電気の電源が落ちる
・産業医を雇い、社員ひとりひとりの個別面談

このように、残業時間を減らすことや、社員一人一人の健康管理のため、上記の取り組みがされている企業も存在します。

新型コロナウイルスの流行

2019年頃から現在に至るまで流行している、新型コロナウイルスもテレワーク普及の理由のひとつです。新型コロナウイルスの影響により、テレワークやリモートワークをする会社員は急増しました。
特に、東京では通勤ラッシュを避けるため、東京都内に勤める全会社員の70%のテレワーク推進を図りました。
業種の影響もあり、70%まではいきませんでしたが、新型コロナウイルスの流行は皮肉にもテレワーク推進の足がかり的な存在になりました。

テレワークの悩み


そんなテレワークを導入して悩みを抱えている人もいるようです。テレワークを行っている人たちの悩みは一体どんなものなのでしょうか。

・在宅なので、仕事とプライベートの区別が難しい
・労働時間が定まらない
・仕事の評価がしづらい
・コミュニケーションが取りづらい
・体調不良になる(肉体面・精神面)

在宅なので、仕事とプライベートの区別が難しい

テレワークは基本的に自分の家、つまり、在宅での仕事になります。人は自分の家にいると、ついついリラックスしてしまう傾向があります。なぜなら、プライベート=自分の家なので、仕事とプライベートの区別が分からなくなってしまうからです。
そのため、下記のような出来事が頻繁に起こるようになります。

・会社にいる時よりも、リラックスしてしまい、集中できない
・家族、子どもがいるため、集中できない

特に、家族がいる場合はテレワークというものは大変な作業になります。在宅ということで、仕事はしていますが、家庭のことも気にする必要があるからです。
小さい子どもがいると、誰かが面倒を見る必要があります。共働きで、子供がまだ保育園や幼稚園に行けない年齢の場合、日々の子供の面倒が大変です。
また、どちらかが家庭専業でも、パートナーは家にいるのでどうしても子どもを見て欲しいという願望が生まれます。
そのため、子どもがいる家庭でのテレワークは事前の打ち合わせやルール決めが必要になります。

労働時間が定まらない


テレワークをしていると、労働時間が定まらないことが問題になる可能性があります。
会社に出勤していた際はタイムマネジメントができていましたが、テレワークになった途端に仕事の生産性が落ちてしまい、労働時間が定まらない人も多く存在します。

仕事を評価しづらい

今まで会社に出社して仕事をしていた日常がテレワークに変わると、上司にとって難しくなるのが「部下への仕事の評価」です。
仕事の評価は様々な側面があります。

・仕事の成果
・コミュニケーション能力
・仕事への積極性

テレワークが推進されると、上記の評価がうまくできません。
特に、コミュニケーション能力は、テレワークだと在宅で姿が見えないので、評価が難しくなります。

コミュニケーションが取りづらい

テレワークの悩みとして、周りの人間とコミュニケーションが取りづらい、ということがあります。
たとえば、以下のような人たちです。

・上司や同僚
・お客様
・友人

上司や同僚は致し方ない部分はありますが、お客様とコミュニケーションが取りづらくなるのは、重要な問題です。
特に、営業の人たちはお客様と会って商談を行う、情報を得ることが仕事ですので悩ましいことではないでしょうか。

体調不良になる(肉体面・精神面)

テレワークの悩みは仕事のシステムだけではありません。体調不良になることも悩みの1つして挙げられます。
何故なら、テレワークになると前述したように、会社に出勤する必要がなくなります。
つまり、必然的に運動不足になるということです。運動不足に陥ることによって、様々な面で身体に影響を及ぼすことになります。

・太る
・ストレスの増加
・精神的に不安定になる

テレワークは会社に出勤しないので、運動不足はもちろん、会社の同僚に会えなくなりません。つまり、社会と断絶されることになります。

特に、周りに友達がいない人は社会から断絶されると、情緒不安定になりうつ病になる可能性もあります。事実、新型コロナウイルスの流行でテレワークの推進により、うつ病になった人は増加しています。特に、パソコンに向かう人が多い傾向があります。
このようにテレワークでうつ病になる現象は、「サイレントうつ」または新型コロナウイルスの流行から名前を取って「コロナうつ」と言われています。

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テレワークの悩みを解決する方法


前述したテレワークの悩みを解決するにはどんなことをすれば良いのでしょうか。下記に5つにまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

・ITツールの導入
・社内での事前打ち合わせ・取り決めを決める
・家族内でもルールを取り決める
・同僚と積極的にコミュニケーションを取る
・自分なりのルーティーンを作成する

ITツールの導入

テレワークの悩みを解決する必須の手段は、「ITツール」の導入です。何故なら、ITツールなしの場合、仕事も何もできないからです。
テレワークは基本的に在宅で行います。したがって、在宅で会社と同じクオリティで仕事を行う必要があります。
テレワークの悩みを解決するために、必要なITツールは以下の通りです。

・チャットツール
・テレビ会議用のツール
・勤怠管理ツール

最低でもこれらのツールは必要になります。業種によって変わってきますが、ツールがもっと必要になる業種も存在します。

社内での事前打ち合わせ・取り決めを決める

「テレワーク導入で新しく使うことになったITツールの使い方が全く分からない。」
「直接会えないから、上司にいつどのように報告すれば良いのか分からない。」
このような悩みを解決するためにも、社内でテレワークに関する事前の打ち合わせ・取り決めをする必要があります。

例えば、以下のようなことを決めることが必要です。

・ITツールの不具合の対処法(誰に連絡するのか?など)
・1日の業務連絡の方法(時間、方法)
・報連相のやり方(チャットか電話か)
・スケジュールの共有など

このように、ひとりひとりテレワークに対して悩みは持っているので、まずは事前の打ち合わせで悩みを解決して、テレワークに臨みましょう。

家族内でもルールを取り決める


テレワークの悩みを解決するために、車内での打ち合わせだけでなく、家庭内での打ち合わせも必要です。
特に家庭を持っていて、小さい子どもがいる場合は尚更必要になってきます。仕事場が家になるため、仕事をしている最中に家庭のことを気にする必要があるからです。
したがって、テレワークになる前に、家族内で事前の打ち合わせをおすすめします。

・時間を決めて、パートナーに子どもを見てもらう
・家事の分担
・仕事のスケジュール共有

共働きの場合は決めなければいけないことが多いでしょうが、お互い助け合って、テレワークの悩みを解決していきましょう。
逆に、子どもがいる場合はいつも以上に子供と一緒に過ごせるチャンスです。
会社に出社して仕事をすると、日頃、子供と触れ合う機会がないのでこれをチャンスと捉えて積極的に家族と一緒に時間も過ごしていきましょう。

同僚と積極的にコミュニケーションを取る

テレワークの悩みの大部分は「コミュニケーション」です。何故なら、テレワークになると、周囲に上司や同僚もいないからです。
前述したように、コミュニケーション不足が原因で、「サイレントうつ」や「コロナうつ」になってしまったり体調不良になったりしてしまう人も多いです。
そのため、ITツールや電話などで同僚と積極的にコミュニケーションを取ることも大事になってきます。
また、電話で話すことも重要です。テレワークになると、会議やお客様と話す以外は無言となってしまいます。同僚と仕事の相談しながら、冗談を言い合うのも仕事の一環です。
数日に1回は電話をするなどをして、近況報告や雑談をすることも、テレワークの悩みを解決することにもつながります。

自分なりのルーティーンを作成する

テレワークの悩みで最も重要なのは「自分のスケジュール管理」です。

・会社に通勤する必要がなくなる
・朝早く起きる必要がなくなる
・勤務時間が定まらなくなる

このように、時間に関して自由になるので、どうしても生活が不規則になります。したがって、自分なりのスケジュールを作成することをおすすめします。
会社員であれば、一週間前にはイレギュラーなこと以外は決まっていることが多いので、一週間ごとにスケジュールを作成するのも良いでしょう。
スケジュール作成は手帳でも構いませんし、ITツールでも作成可能なので、試してみてはいかがでしょうか。特に、スケジュール管理は体調管理にもつながるので、健康を維持するためにも重要です。

テレワークで1番重要なのは「信頼関係」


テレワークでは様々な悩みが生じますが、会社内でのチームワーク、つまり信頼関係があれば基本的に心配ありません。

・ITツールの悩み→ITに強い人に聞くか、会社に問い合わせて、解決
・仕事の悩み→同僚や上司に相談して、解決
・生活の悩み→家族間で話して解決

このように、会社という仕事場が自宅に移ったとしても、信頼関係が構築されていれば、環境が変わっても問題ありません。
確かに、テレワークは不慣れな環境で悩みは尽きない部分はありますが、周りとの信頼関係があれば乗り越えられる問題です。

テレワークは今後も推進されていく。セルフマネジメントを忘れずに


企業のテレワークは2020年の新型コロナウイルスの流行から急速に推進されてきました。

しかし、日本は「会社に出社して仕事をする」という文化が根付いているのため、いまだにテレワークの普及率が世界と比べると低い現状です。
また、テレワークに対する悩みも多く存在しているおり、テレワークに悩んでいる人に対しての企業のケアもまだまだ遅れている状況が続いています。

今後も政府、企業が連携をしてテレワークを推進しつつ、社員ひとりひとりの悩みを解決していくことが重要になるでしょう。もちろん政府、企業に頼るだけでなく、社員ひとりひとりも「自分らしい働き方」を考えることも大切です。

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