テレワーク中に社員がサボるのを簡単に防ぐ方法とは?【上司の裁量次第です】

テレワーク中に社員がサボるのを簡単に防ぐ方法とは?【上司の裁量次第です】

テレワークは在宅で仕事をするという意味で、仕事には変わりありません。
しかし、実際には働く場所が基本的に自宅、そして何より上司がいないということで何をしていても何も言われません。
その環境を利用して、テレワーク時にサボる、という社員も多くなっています。長い人はすでに1年以上テレワークをしている人がおり、「慣れてしまった」という人も多いでしょう。
そのため、テレワークが続くに伴い、サボる人も多くなってきています。サボることは悪ではありません。休息も必要です。
しかし、必要以上の休息は不要なサボりとなってしまいます。
そこで今回は、テレワーク中に起こりうる社員のサボりを防ぐ方法を5つ解説していきます。

テレワーク中にサボったことのある人は7割


大手転職サイトのマイナビがテレワークをしている会社員181人に実施した調査では、約7割近くの社員がテレワーク中にサボったことがあることがわかりました。
7割ということは、テレワークをしているほとんどの会社員の人が一度はサボったことがあるということになります。
仕事場が会社ではなく、自宅。これだけの理由でも人間は仕事をサボってしまうのが現実です。

テレワーク中にサボる理由


テレワーク中にサボる理由はシンプルです。きっといま本記事を読んでいるあなたでも想像がつくのではないでしょうか。ここでは、テレワーク中にサボる具体的な理由を解説していきます。
テレワークとは、企業、社員にとってメリットのあるワーキングスタイルです。しかし、社員がサボることも十分可能な働き方なので、企業は注意を十分にすべきでしょう。

自宅なので、集中力が続かない

テレワークの場合、会社=自宅になるので、どうしても気が緩んでしまいます。自宅という場所は、リラックスする場所です。そこで普段、会社で行っている業務を行うので、当然気が緩んで仕事の生産性は落ちてしまうでしょう。
特に、自宅には仕事を妨害するものがたくさんあります。

・テレビ
・パソコン
・ゲーム
・outube
・ベッド

これらは普段、家でリラックスするためのものです。集中力が無くなったときにこのような誘惑があることで、サボりに繋がります。このように、自宅にはテレワークをサボるアイテムが山ほどあるので、注意が必要です。

上司がいないので、リラックスしてしまう

テレワークでは上司がいません。そのため、部下が何をしているかわかりません。
その環境を利用して、サボってしまう社員が多いのです。特に、上司が厳しければ厳しいほど、テレワーク時に開放感があるので尚更サボる人が多いのではないでしょうか。
上司がいない、いつもリラックスしている自宅。この環境により、人をサボる状況にしてしまうのが、テレワークのデメリットです。
もちろん、テレワークでも与えられるタスクや責任はあります。しかし、周りに誰もいなければ、自分のペースで仕事をして、結局仕事の生産性が落ちてしまうことがあります。

できる業務が限られるので、時間が余ってしまう

テレワークのデメリットとして、できる業務が限られてしまうことです。
厚生労働省が調査したテレワークで感じた課題に関するアンケートにも、やれる業務が限られているという記載があります。


(出典:厚生労働省「これからのテレワークでの働き方に関する検討会

テレワークではできる仕事というのがどうしても限られてしまいます。

・FAXや伝票などの発行
・会社関連の書類印刷
・上司やお客様の押印

上記のことはテレワーク業務内では不可能です。テレワークによって、仕事が限られることで時間が余り、その時間で社員はサボることに。テレワーク時はこのようなことが起きるので注意が必要です。
特に、上司は社員がサボらないように、目を光らせないといけません。とはいえ、サボっていないかチェックするということで、過度の監視などをしたらプライバシーの侵害で訴訟問題になる可能性もあります。

社員をサボらせないようにするのは、上司の裁量にかかっています

社員をサボらないようにするのは、上司の裁量にかかっている


テレワーク時、社員をいかにサボらせないようにするかは、上司にかかっています。上司がしっかりと管理をすれば、サボることもほとんどなくなり、社員の仕事の生産性が落ちることはありません。
いよいよ、社員のサボり対策を5つ解説していきます。

コミュニケーションを多くする

テレワークで重要になるのは、コミュニケーションです。テレワークにおいてコミュニケーションは以下の方法しかありません。

・チャットでの会話
・電話での会話
・テレビ電話での会話

上記の3つを使ってコミュニケーションをするしかないので、この3つをうまく使いましょう。定例の会議を少し長くして、社員の健康状態やテレワークでの悩みを聞くことも大切です。
これらを上司が解決していけば、部下も必然と「自分をきちんと見てくれて、仕事をしやすい環境を作ってくれている」と考え、サボることを防げるようになるでしょう。
上司が部下のことを考えて、行動すれば部下もきちんと答えてくれるはずです。テレワークでは距離こそ離れて、会話がなくなります。
いつもよりもコミュニケーションを頻繁にとって、信頼関係を失わないようにしましょう

通常より、少し多めのタスクを課す

テレワークでは、やれる作業は限られますが、逆にやれる作業に集中することができます。上司はそのやれる作業を部下にお願いする際、少し多めのタスクを課しましょう。
もちろん、人によって進捗が違うため、仕事の量の加減は上司次第になります。しかし、テレワークになると、下記の項目がなくなるので社員は通常より時間が作れています。

・通勤時間
・会議(社内打ち合わせが少なくなる)
・お客様への訪問

タスクを少し多めに課す場合も、根拠を述べて、部下にしかできない仕事だからと説明をしましょう。部下のフォローや鼓舞することが上司の仕事です。

定期報告を密にする


社員の定期報告は上司にとっても、会社にとっても非常に大切な報告です。なぜなら、以下の情報を把握することができるからです。

・社員それぞれの仕事の進捗状況
・お客様への対応の進捗状況
・社員の健康状態

企業にとって大切な「業績・お客様・社員」の状況がわかるので、非常に大切な報告になります。
テレワークでは仕事場が自宅になるので、細かい情報がわからなくなります。会社では何気ない雑談から、新たなビジネスやお客様へのアプローチが決まったりしますが、テレワークではそれができません。しかし、定期報告を密にすることで、テレワークだから可能なアイデアを生み出せる可能性もあります。
定期報告というと、部下も縮こまる可能性があるので、雑談なども交えて話していきましょう。部下をリラックスさせるのも上司の仕事です。
テレワークではコミュニケーションが命と言っても過言ではありません。普段会わない時だからこそ、部下と上司の信頼関係が試されているのです。

少人数で出勤するようにスケジュール管理をする

少人数で会社に出勤するようにスケジュールを組むことも重要です。新型コロナウイルスの流行で難しい可能性はありますが、2〜3人だと良いでしょう。
その際は以下のことに気をつけましょう。

・ラッシュ時の出勤を避ける
・可能であれば、車通勤も容認
・社有車があれば、相乗りすることも検討

社員も、24時間自宅の中で仕事、プライベートを過ごすとなるとストレスも溜まります。また、会社に行かないとできない仕事もあります。
場合によっては難しい企業もありますが、一週間に数回は出勤日をスケジュール化することも良いのではないでしょうか。
社員は同僚や人と会うことで、ストレスが解消される場合もあります。また、上司にとっても直接部下と会って、健康状態や仕事の細かい進捗を聞くこともできます。
社員、上司にとっても一石二鳥ですので、少人数での出勤スケジュールをぜひ組んでみてはいかがでしょうか。

ICTツールを導入する

テレワーク導入に際して、当たり前に利用されているのがICTツールです。
ICTツールを上手く使うことで、社員のマネジメントをソフトウェア1つで完結させることができます。
ICTツールについては、後半で詳しく解説していきます!

<『RemoLabo』ならリモートワーク・テレワーク中の勤務状況を瞬時に把握!社員の働きぶりをしっかり確認できるICTツールです>

社員がサボる理由は「人事評価制度が曖昧だから」


上記のような対策を上司が適切に講じたとしても、サボる社員は存在します。サボる原因として、日本の人事評価制度に原因があります
日本の人事評価制度は、基本的に結果ではなく、「どれだけ働いたか」です。もちろん、昨今では結果を出し、定時に上がる人間が評価される流れもできてきていますが。
未だに日本の人事評価制度は非常に曖昧です。欧米は「成果主義」ですが、日本は年長者や結果を出していない社員でもある程度の評価を与えられます。
そのため、社員はテレワーク時に自分の最低限すべきことをして、あとはサボるという人が増えているのではないでしょうか。

上記のことから、一部の企業ではテレワーク時に社員を監視するべきだ、という意見が上がっています。果たしてそれは正しいことなのでしょうか。

テレワーク時には社員を監視するべきではない

社員をテレワーク時に監視することはあってはならないことです。監視という行為は社員を信用していない証拠です。
もちろん、勤怠管理や、社員の生産性をチェックすることは重要です。企業の利益にも直結しますし、社員の健康管理にもつながります。
しかし、監視は社員からしてみたら、ストレスを与える行為であって仕事の生産性を落とす可能性もある行為です。
監視ではなく、勤怠管理や社員の生産性をチェックするだけでも、十分に社員の行動を把握することは可能です。
監視という行為は社員にとって、上司、そして企業への信頼を落とす行為になります。監視ではなく、別の方法で社員のサボる行為を防ぐようにしましょう。

社員をサボらないようにするために、ICT導入がおすすめ


「監視以外に社員をサボることを防ぐ方法はあるの?」このような意見も出てきますが、結論としてICTツールの導入が良いです。
ICTツールでは以下のことが可能です。

・社員の勤怠管理
・社員の状況確認(退席中、会議中など)
・社員のスケジュール管理
・社員ひとりひとりの仕事の生産性チェック

ICTツールを使えば、社員がサボっているかどうか一目瞭然になります。ICTツールをうまく使って、対策を取れば社員がサボることを未然に防ぐことが可能です。

まとめ


テレワークで社員がサボる問題は今後も無くなることはないでしょう。人間は仕事のやり方に慣れてしまうと、どうやったら楽にできるか、を考えてしまう生き物です。
そのため、上司が社員の動きをきちんと把握する必要があります。そして、正しい方向に導かなければなりません。

テレワークでやる気が出ない理由とは?会社が行うべき9つの対策
テレワークで集中を保つ5つのコツとは?【集中できない人必見】
テレワークになるとだらける理由は何?個人、企業様目線で対策まで解説!
RemoLabo
Remotework labo編集部
Remotework labo編集部
このライターの記事一覧

Remotework labo(リモートワークラボ)は株式会社アイ・ディ・エイチ運営の「リモートワークの可能性と未来を追求するメディア」 です。 私たちの使命は、多様な働き方の実現を目指す皆さんに「なるほど!」と思っていただけるメディアを目指して日々リモートワークに関するさまざまな情報を収集・分析し、有益な情報発信すること。 編集部メンバーもリモートで活動しながら、読者の皆さんと一緒にリモートワークがもたらす可能性と未来を考えていきます!

おすすめ記事

同じタグの記事を探す

働き方の関連記事