賃金や労働環境ももちろんですが従業員の満足度を向上させるのに重要なのが、福利厚生も忘れてはいけません。
しかし、福利厚生の制度を整えるのも費用がかかり、実際にはなかなか進められていないという企業の方も少なくないでしょう。
近年では、福利厚生もアウトソーシング化が進んでいることをご存じでしょうか。
福利厚生サービスも様々なものが展開されており、特に最近では、カフェテリア型と呼ばれるプランのものが注目を集めています。
今回は、そんな福利厚生サービスに焦点を当てて、従業員満足度を向上させるためにおすすめの福利厚生サービスについて解説していきます。
福利厚生を充実させるメリット
福利厚生を充実させることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
従業員満足度の向上
自社に特性や従業員に必要な多彩な福利厚生を導入する事で、従業員のライフワークバランスが整い企業に対する満足度は向上します。ライフワークバランスが整うことで、業務効率の向上や働く意欲の向上に期待ができます。
有限な業務時間に効率よく業務を進める事で、業績の向上に繋がり企業としても嬉しいメリットと言えるでしょう。
採用活動時のアピール
福利厚生の項目は、就職や転職時に全ての求職者が目を通すもので、待遇面・業務内容と共に企業選びに大きく影響する項目の一つとなっています。
福利厚生が充実している企業は求職者目線では待遇のいい良い企業として魅力要素の一つになります。
法定外福利厚生として、自社ならではの多彩なユニークな福利厚生がある場合は、他社との差別化を図ることができ、求人の応募者数増加に期待できることでしょう。
法人税の節税効果
福利厚生の導入や維持に掛かる費用は「経費」として計上する事ができます。
課税対象となる所得を減らすことで、法人税を節約することができます。
同じコストで従業員の給与アップと福利厚生の充実させる場合は、福利厚生の充実に力を入れる方が節税効果が高く、企業・従業員共に大きなメリットとなるでしょう。
パッケージ型とカフェテリア型の2種類の福利厚生サービス
最近では、法定外福利をアウトソーシングの福利厚生サービスに委託する企業が増えています。
そんなアウトソーシングの福利厚生サービスですが、「パッケージ型」と「カフェテリア型」と呼ばれるものの2種類に分かれます。
順番に解説していきます。
パッケージ型:定額制で使い放題
パッケージ型の福利厚生サービスは、定額制で使い放題なのが特徴です。
従業員1人あたりの料金を支払えば、パッケージとして提供されているすべての福利厚生サービスを利用することができます。
従業員は、会員サイトからパッケージに含まれている福利厚生サービスを検索し、会員価格で利用することができます。
パッケージ型の強みは、定額制のためコストが低く抑えられることです。
それでいて、多彩なサービスがひとつのパッケージに詰め込まれているため、幅広い年齢層の従業員を抱える企業でも安心して利用できます。
低コストで福利厚生を充実させたい企業におすすめなのがパッケージ型の福利厚生サービスと言えるでしょう。
カフェテリア型:ポイント制でカスタマイズ可能
カフェテリア型の福利厚生サービスは、ポイント制になっていてサービス内容がカスタマイズ可能なのが特徴です。
別名「選択型福利厚生制度」とも呼ばれます。
企業が従業員に対して一定期間ごとに一定のポイント(補助金)を与え、従業員はそのポイントを使うごとで、企業がカスタマイズした福利厚生サービスを選択して利用することができます。
カフェテリア型の強みはそのカスタマイズ性の高さで、パッケージ型の福利厚生サービスがあらかじめ決められたサービスしか利用できないのに対し、カフェテリア型は元々あるパッケージ型のサービスから企業独自のサービスを組み込むなど、企業ごとのニーズに合わせたサービスをカスタマイズすることができます。
パッケージ型よりもコストはかかりますが、従業員の多様なニーズに応えることができる分、従業員の満足度をより高めることができるのがメリットです。
従業員に人気の福利厚生サービス4選
ここからは、従業員に人気の高い福利厚生サービス4選を紹介していきます。
これから福利厚生サービスを導入しようとしている経営者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
ベネフィット・ステーション
おすすめの福利厚生サービスの1つ目は、ベネフィット・ステーションです。
ベネフィット・ステーションは、140万件以上の優待サービスを揃える業界トップクラスの福利厚生サービスで、健康支援や教育研修支援もカバーしている充実のラインナップになっています。
また、5月から6月までに申し込むと、「福利厚生」「健康支援」「教育・研修」を
ワンストップで提供する『ベネフィット・ステーション 学放題プラン』を最大3ヶ月無償で利用できるキャンペーンを実施しているため、今すぐに福利厚生サービスを導入したい企業の方にはぴったりと言えます。
会員数:856万人
月会費:1人あたり1,200円~(※入会金1社あたり2万円~)
https://corp.benefit-one.co.jp/service/benefit_station/official/
リロクラブ・福利厚生倶楽部
おすすめの福利厚生サービスの2つ目は、リロクラブ・福利厚生倶楽部です。
リロクラブ・福利厚生倶楽部は、日本で一番最初のアウトソーシングの福利厚生サービスで、導入企業数も1万社超と、業界最多を誇ります。
ユニークな点としては、従業員の資産形成支援サービスを用意していたり、企業のホワイト企業認定支援サービスを用意していたりする点が挙げられます。
1人当たりの料金が低いところも魅力です。
会員数:690万人以上
月会費:1人あたり800円~(※入会金1社あたり3万円~)
楽天早トク給与
おすすめの福利厚生サービスの3つ目は、楽天早トク給与です。
楽天早トク給与は、従業員が働いた分の給料を、給料日に関係なくいつでも前払いで受け取ることができるサービスです。
楽天のサービスなので、楽天銀行で受け取ると楽天ポイントが付くというメリットもあります。
企業側のメリットとしては、勤怠システムとの連携で管理の手間を最小限にできるほか、給料を前払いで受け取れるという条件を提示することで求人の応募率アップを見込むこともできます。
しかも導入コストは無料なので、導入のハードルが低いところも魅力的です。
オフィスおかん
おすすめの福利厚生サービスの4つ目は、オフィスおかんです。
オフィスおかんは、オフィスにいながら1品100円で健康的な食事がとれる、社食の自動販売サービスです。
管理栄養士が監修したお惣菜が冷蔵庫に常備されており、企業が用意するのはそれを加熱する電子レンジだけ。
従業員は好きなメニューを100円で購入し、電子レンジで加熱して食べることができます。
導入企業数はサービス開始から5年間で2,000社を突破している大人気のサービスで、従業員満足度も96%と非常に高い評価を誇っています。
月会費:54,600円~
まとめ
今回は、従業員満足度を高めるための福利厚生の重要性と、いま従業員に人気の福利厚生サービスについて解説してきました。
従業員満足度は高めたい、あるいは求人の応募率は上げたいが賃金を上げるのは難しい……という企業の方は、代わりに今回紹介した福利厚生を充実させることから取り組んでみてはいかがでしょうか。