2022. 10. 19 勤怠・労務

人事考課とは?注意点や手順などについてご紹介

会社員の方ならほとんどの方が経験する人事考課。昔から評価の公平性や正確性について頭を悩ませる企業が多いです。そもそも人事評価とは何なのか?から詳しく解説し、コツやポイントをお伝えします。

人事考課は多くの企業で導入されており、従業員の仕事を評価することで成長を促すことやモチベーションを高めるためにも必要だと考えられています。今回は、人事考課の意味や目的、注意すべき点などを紹介します。

人事考課について

まずは人事考課とは何かについて、ご説明します。

人事考課とは

人事考課とは、経営者や管理職が従業員を評価する制度のことです。業務への貢献度や能力などを継続的・総合的に評価し、給与・賞与や昇格・昇進などに反映させます。

人事考課の目的とは

人事考課の目的は、従業員の成長やスキルの育成などを推し進めることです。適切な給与・役職を与えて、モチベーションを高めるほか、従業員の能力を正しく把握して、適した任務を与えるなどが挙げられます。

人事考課を行う際に意識すること

業績考課
業績考課とは、業務成績に関する評価のことで、「どのくらい目標を達成できたか」を査定します。数値化できるものを評価しているため、公平性を保てるのが特徴です。

能力考課
能力考課とは、業務上必要な知識やスキルの評価のことです。スキルや資格を身に付けたり、難易度の高い業務に取り組んだりしたことについての評価は、能力考課に該当します。

情意考課
情意考課とは、従業員の業務態度に対する評価のことです。具体的には、規律性、積極性、責任性、協調性などを総合的に判断しています。上司だけでなく、同僚や部下などからも情報を集めるとより正確な評価ができるでしょう。

人事考課の注意点と手順について

人事考課の注意点と手順は、以下の通りです。

人事考課の注意点

人事考課の注意点は「差別」です。以下の項目に基づく評価は、法律で禁止されています。

● 国籍
● 性別
● 社会的な身分
● 組合活動

また、著しく均衡を欠いたり契約に反する運用が行われたりした場合は、労働契約法第3条5項に違反します。

人事考課の具体的な手順

目標を設定する
期間内にどのような目標を達成するのか上長と相談しましょう。目標は期限と内容を明確にし、双方が納得できる内容でなければなりません。

自己評価と上長による評価
目標に対する成果を従業員が客観的に自己評価したうえで、上長が評価します。また、上長は誰もが納得できる根拠に基づいて評価する必要があります。

面談によるフィードバック
面談によるフィードバックは、上長と従業員の1対1で行いましょう。その際に従業員からも、相談や意見などを聞くことが大切です。

まとめ

人事考課は従業員の評価制度で、成長やモチベーションアップを目的とするものです。客観的かつ正確な評価が必要で、差別的な評価は法律で禁止されています。平等な人事考課をおこなうためにもRemoLabo(リモラボ)をご活用ください。リモートワークであっても、リアルタイムで業務状況を確認できるので、人事考課がしにくいという不安を解消できます。